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糖尿病の歴史
糖尿病の歴史は古く、最古の記録はBC1500年頃の古代エジプトのパピルス エベルスに糖尿病の記載と思われる文章が認められます。また、紀元1世紀のころローマの医師でアレタエウスが、糖尿病の症状について詳細に記録しています。
一方、東洋でも紀元ごろの中国で消渇という名前で医学書に糖尿病の記載が認められ、すでに美食との関連が述べられていました。
日本においては平安時代、摂政関白としてわが世を満月にたとえ欠けたるものは無しと権力と富を手にした関白藤原道長。この人物の伝記である御堂関白日記にその生活ぶり、病気のことが細かく書かれていますが、その記述から糖尿病であったと考えられます。日本史に登場した最初の糖尿病患者さんといっていいでしょう。
長い間、糖尿病の原因は解明されず治療法のない不治の病とされていました。 糖尿病の研究そして治療における夜明けはインスリンの発見でした。インスリンは1921年にバンチング(写真右)とベスト(写真左)により発見されました。写真中央の犬は膵臓を摘出された糖尿病犬です。この犬に膵臓から抽出した精製物を注射したところ血糖値が下がり糖尿病が良くなりました。この物質をインスリンと命名したのです。この発見によりバンチング博士はノーベル医学賞を受賞しました。この発見からわずか半年後にはインスリン依存型糖尿病の瀕死状態の少年に注射され、病状の劇的な改善を見ました。これにより糖尿病治療の新しい時代が始まりました。
糖尿病臨床学の父とも仰がれるジョスリン先生
インスリンの発見までは糖尿病の治療は極端なエネルギー制限食、脂肪食などが試みられていた。現在からみるととんでもない治療でした。ジョスリン先生は数多くの糖尿病患者の治療にあたりながら、常に患者を中心におき現在の糖尿病臨床の基礎をつくった名医です。
潜在患者数を含めると糖尿病を持つ方は600万人にのぼり、2000年には800万人に達するとも言われていましたが、患者数の増加はとどまることを知らず2002年の厚生労働省の報告では、なんと糖尿病濫?Rもふくめると1620万人となり、20歳以上の6.3人に1人が糖尿病の危険にさらされているということです。まさに国民病です。このままではH22年には2000万人を越えると言われています。しかも、その内治療を受けておられる方は半数にも達しません。
日本における糖尿病の有病率は厚生省の統計によりますと食事摂取エネルギーの増加、自動車登録台数の増加に伴い、年々増加の一途をたどっています。言い換えると生活が豊かになるにつれ増加しているわけです。とくに食事の総カロリー量は1975年を境に頭打ちとなり減少に転じていますが脂肪の摂取量は増加し続けています。ちなみに1970年はマクドナルドが日本に進出した年でもあります。ハンバーガーなどの外食、スナック菓子の摂取量は現在でも減っていないのがその理由でしょう。

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